top of page

CHIMERIA Exhibition


2月15日(土)より、【CHIMERIA Exhibition】が新宿WHITEHOUSEにて始まります。


キメラたちの変容した身体の痕跡と、ビルダ・太田琢人とともに作り上げた生活空間を、ターミナル・青山新による考察とともに、CHIMERIA直後の生々しい現場でご覧いただきます。また、2階部分では、CHIMERIAのプロセスの全容を記録した映像作家・上野貴弘によるドキュメント映像を上映します。


【CHIMERIA Exhibition】

日程:2025年2月15日(土)~2月24日(月・祝)

時間:16:00〜22:00

金額:500円

申込:不要・現地払い


会場:

WHITEHOUSE

169-0073 東京都新宿区百人町1-1-8



【技術的嵌合宣言】

ここに、テクノロジーによって身体の可塑性を発揮し、社会規範・生産性・人間性に基づく「正常な」世界から逸脱する肉体たちのための「自律領域」:《技術的嵌合地帯-CHIMERIA》を構築する。


今日の社会において、資本主義とテクノロジーは相互作用的に「発展」し、あらゆるテクノロジーは生産を加速するために用いられる。そして、我々は新自由主義的なグローバル企業が実装するSNSアルゴリズムによって永遠にタップを繰り返すボットとなり、ギグワーキングシステムによって機械よりも安価なアクチュエータとなる。さらに、すでに人間の平均的な知能を超えたAIはこれまでの社会規範に基づいた「正常さ」を再生産し、強化する。このような「進歩的な」サービスは、我々にシステムのモジュールとしての生を与え、それ以外の可能性が想像できない閉塞した世界を形作る。


しかし、本来テクノロジーは、身体感覚を変容させ、人間の〈可塑性〉を呼び起こすために存在するできる。つまり、生物学的進化を待たずして人間の肉体を別様態へと変異させることができるという可能性である。それこそがこの閉塞した世界を〈捻転〉させ、その外側へと躍り出るための亀裂となる。


CHIMERIAは以下の4者によって構築される。

・キメラ/Chimera:〈嵌合検査〉を通過し、嵌合装置を施され、身体を変容させる参加者。

・ドク/Doc:身体構造や感覚器官を変容させる〈嵌合装置〉を開発し、キメラに施す者。

・ビルダ/Builder:キメラのための生活環境として道具や空間を再構築する者。

・ターミナル/Terminal:キメラの身体感覚や生態を観察・翻訳し、接続する者。


この4者により、CHIMERIAでは次のことを行う。

・流布された電話番号から集められた参加者に対して〈嵌合検査〉を行い、CHIMERIAへの適合を判定する。

・適合した参加者は〈ドク〉によって開発された〈嵌合装置〉を施され、〈キメラ〉となる。

・今回のCHIMERIA I では、カメラとその様子が映るヘッドマウントディスプレイによって眼の位置を移動させる装置「still human」を〈嵌合装置〉とする。

・キメラたちはCHIMERIAの中で実際に生活を営み、変異した自らの肉体そのものを試行錯誤し〈生まれ直す〉。

・さらに、〈ビルダ〉とともに変異した彼らのための環境を新たに形作ることで、いわば〈キメラ中心主義〉ともいうべき状況をこの人間のための都市空間の中に再構築する。

・そして、これらの過程は〈ターミナル〉によって記録され、翻訳される。


これにより、そこで生き始めた新たな可能態としての人間-キメラたちの自律領域としての《CHIMERIA》を構築し、全く新たな「人間性」の形を生成することを試みる。


【Credit】

ドク:花形槙(嵌合装置:still human)

ビルダ:太田琢人

ターミナル:青山新

キメラ:ミオ、サカグチ、ヨシダ、クモ、イガラシ、ハガ、シカヤ

キュレーション:涌井智仁

アートディレクション:永良新

映像制作:上野貴弘

スーツ制作:三好彼流

ハードウェア制作:藤井樹里

ウェブサイト制作:花形槙

制作協力:林慶一

協力:WHITEHOUSE、mooney / Munehiro OHTA、そめやふにむ、江永泉


主催:花形槙 / still machine

支援:令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業、公益財団法人クマ財団活動支援、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

Comments


Commenting has been turned off.

© 2022 Takahiro Ueno

  • グレーVimeoのアイコン
  • Instagram
  • Twitter
bottom of page